私達のSDGs“アップサイクル”プロジェクト
「青森のめぐみと世界をつなぐ新商品の開発」

進捗報告

青森県産材や廃棄されるような材料を使用して
新商品開発を試みるプロジェクト

水と剪定枝等廃材で板を生成することに成功

2023 / 04 / 01  14:26
水と剪定枝等廃材で板を生成することに成功

■水とりんごの剪定枝材から新たな素材「りんごの板材」を開発

当プロジェクトは「りんご/さくら和紙研究会」の活動からスピンアウトした、アップサイクルプロジェクトです。当社は弘前大学(青森県弘前市)教育学部の廣瀬孝准教授が会長を務めるひろさき産学官連携フォーラム内の「りんご/さくら和紙研究会」に参加し「りんご剪定枝和紙」の普及活動を行っていました。その活動の中で、剪定枝を和紙以外に活用できないかと思い、弘前大学と共同研究を続け今回の「板作製」の成功にたどり着きました。

木材製品の活用が成功すれば、プラスチック使用削減など循環型社会の構築を見据えた一助となりえると考えています。

【りんごの板材の特徴】

・和紙に再生できない剪定枝材から板を作製
・木材以外は、水成分しか入っていないため、レーザー加工機での加飾を施しても有毒なガスなどの懸念なく作業が可能

①剪定枝材のチップ

②粉砕

③粉砕した枝材を水と攪拌

④水と攪拌した枝材を型入れ

⑤熱圧機器でプレス

⑥プレス後に型からはずし

⑦レーザーでも装飾可

開発当初、プレスする温度は、200℃からスタートしました。その後、種々の条件を検討し、現在では125℃でも作製できるようになりました。その間は、何度も試作を重ね、失敗を繰り返しましたが、安定して作製できるまでになりました。この開発は、りんごの木の物性に着目したものであり、新しい素材「りんごの板材」の誕生とも言えます。

今後は、粒度や、その他の条件をさらに検討し、商品化が加速する量産化に向けてのチャレンジがスタートします。